概要
花譜は KAMITSUBAKI STUDIO を象徴する始まりのバーチャルシンガーであり、V.W.P の中核メンバーでもある。2018 年、当時14歳にしてデビューして以降、素顔を明かさず3Dモデリングされたアバターを使い、唯一無二の歌声と“観測”のモチーフ、そしてライブ演出を通して、神椿の世界観を代表する存在として活動を続けている。
個人名義の音楽活動だけでなく、V.W.P や音楽的同位体「可不 / KAFU」、さらに「神椿市建設中。」のような横断的プロジェクトとも深く結びついており、神椿を知るうえで最初の入口になりやすいアーティストである。2024年6月にはYouTube登録者数100万人を突破した。
役割と創作上の位置づけ
花譜の表現は、少女性、距離感、内面観測、そしてバーチャル身体による拡張を同時に扱う点に特徴がある。初期の重要な楽曲群ではメインコンポーザー・カンザキイオリとの協働が大きな軸となり、作品、ライブ、語り口のあいだに強い連続性が生まれた。
近年はより多様な作家や企画へ接続しつつ、ソロ、ユニット、声源展開を横断する存在へと広がっている。2021年からはリアルアーティストやコンポーザーとのコラボレーション企画「組曲」を始動し、さらに2024年からはバーチャルシンガー・ソングライター「廻花」としての活動も展開している。
歩み
2018年 - 2020年:デビューと「不可解」の始まり
- 2018年
- 10月18日:YouTubeチャンネルに初の動画を投稿し、正式にデビュー。
- 12月6日:初のオリジナルシングル「糸」を発表。
- 12月28日:2ndオリジナルシングル「心臓と絡繰」を発表。
- 12月31日:VTuber年越しイベント「Count0」に出演し、「糸」「心臓と絡繰」「魔女」を披露。
- 2019年
- 3月20日:受験に伴う一時休止から復帰し、オリジナルシングル「雛鳥」を発表。
- 5月15日:1st限定配信EP『花と心臓』をリリース。
- 8月1日:クラウドファンディングで4,000万円を集め、初のワンマンライブ『不可解』をLIQUIDROOMで開催。
- 9月11日:1st Album『観測』をリリース。同日、音楽ゲーム『Cytus II』とのコラボを開始。
- 2020年
- 3月23日:無観客配信ライブ『不可解(再)』を開催。
- 4月7日:TVアニメ『ブラッククローバー』のEDテーマ「アンサー」を担当。
- 6月10日:1stミニアルバム『戸惑いテレパシー』をリリース。
- 7月22日:2ndミニアルバム『花と解答』をリリース。
- 10月10日:無観客配信ライブ『不可解弐Q1』を開催. 2nd Album『魔法』が11月25日にリリースされることを発表。
- 10月25日:自身の声をもとにしたCeVIO AI音楽的同位体「可不 / KAFU」の開発が正式発表。
2021年 - 2023年:V.W.P結成と武道館への到達
- 2021年
- 3月13日:2ndワンマンライブ『不可解弐Q2』を開催し、バーチャルシンガーユニット「V.W.P」の結成を発表。
- 6月11日 - 12日:アリーナ公演『不可解弐 REBUILDING』を開催。
- 7月7日:音楽的同位体「可不 / KAFU」が正式発売。
- 10月:実在のアーティストやクリエイターとのコラボレーション企画「組曲」が始動。
- 11月15日:NHKの番組『沼にハマってきいてみた』に出演し、「過去を喰らう」「海に化ける」を歌唱。
- 2022年
- 3月26日:高校卒業記念スペシャルライブ『僕らため息ひとつで大人になれるんだ。』を開催。
- 8月22日:「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」エンターテインメント部門を受賞。
- 8月24日:日本武道館にて3rd ONE-MAN LIVE『不可解参(狂)』を開催。日本武道館で単独公演を行った初のバーチャルシンガーとなる。
- 2023年
- 3月4日:バーチャルライブ『不可解参(想)』を開催し、「不可解」シリーズを完結。
- 3月:3rd Album『狂想』をリリース(カンザキイオリとのメインタッグとしては最後のアルバム)。
2024年以降:新章「廻花」とさらなる拡張
- 2024年
- 1月14日:代々木第一体育館で4th ONE-MAN LIVE『怪歌』を開催。あわせて、バーチャルシンガー・ソングライターとしての新プロジェクト「廻花」を発表。
- 6月21日:YouTubeチャンネル登録者数100万人を達成。
- 11月2日:「神椿幕張戦線」の一環として、幕張メッセにて4th ONE-MAN LIVE『怪歌(再)』を開催。
- 12月18日:4th Album『寓話』をリリース。
- 2025年
- 4月:TVアニメ『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』OP主題歌を担当。
- 9月12日:中国初単独ライブ『宿声 China 1st Solo Live』の上海開催(11月29日–30日予定)を発表(のち11月28日に不可抗力により中止発表)。
- 2026年
- 5月27日:5th Album『深愛』をリリース。
- 5月30日:香港のアジアワールド・エキスポにて『宿声 in Hong Kong』単独ライブを開催。
代表作品と関連項目
- アルバム:1st『観測』(2019)、2nd『魔法』(2020)、3rd『狂想』(2023)、4th『寓話』(2024)、5th『深愛』(2025)
- 初期代表曲:『糸』『雛鳥』『夜が降り止む前に』
- 神椿全体との接点として重要な軸:組曲、V.W.P、可不 / KAFU
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基本資料とキャラクター設定
花譜の公開上の存在は、匿名性、「観測」、バーチャルな身体と現実の舞台との距離によって形づくられている。「観測者」はファンを指す呼称であると同時に、作品を通じて花譜の歩みを見届ける関係性を表す言葉でもある。番組上の呼び名やファンの愛称は、公式の本名や経歴とは区別して扱う。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | PALOW. |
| 中心的なモチーフ | 観測、魔女、花、ラプラスのイメージ |
| 主な関連 | KAMITSUBAKI STUDIO、V.W.P、可不 |
| 初期の主要作家 | カンザキイオリ |
| 音声の展開 | 花譜の歌声をもとにした音楽的同位体「可不」 |
音楽作品とコラボレーション
初期の「糸」「心臓と絡繰」「魔女」「雛鳥」「過去を喰らう」「海に化ける」「戸惑いテレパシー」から、アルバム『観測』『魔法』『狂想』『寓話』『深愛』へ進むことで、投稿曲中心の活動がアルバムとライブの物語へ広がったことが分かる。「組曲」、V.W.Pの系譜曲、可不との関連作品は、花譜の個人活動を神椿の創作圏へ接続している。
音楽・ライブと関連人物
「不可解」シリーズは単なる公演一覧ではなく、花譜と観測者の関係を更新する作品群として読むことができる。2019年のクラウドファンディング公演、無観客配信や REBUILDING、公演を重ね、2022年の日本武道館『不可解参(狂)』、2023年の『不可解参(想)』へ至った。『怪歌』と「廻花」は、その後のシンガーソングライター的な展開にあたる。
カンザキイオリが初期音楽の軸を担い、PALOW.と映像制作陣が視覚的な連続性を支えた。花譜と可不は同一人物ではなく、可不は花譜の歌声をもとにした独立した音楽的同位体である。
形態・設定・エピソード
雛鳥や燕のイメージ、特殊歌唱形態、ライブごとの衣装や形態は、それぞれの作品や舞台の章に結びついている。現実の身元について公開情報は限定されているため、公式楽曲、映像、ライブ、設定画、信頼できるインタビューを記録の境界とする。
関連企画 / 関連設定
花譜は V.W.P におけるグループ活動、音楽的同位体による二次創作圏、そして神椿市系の物語展開をつなぐ存在である。単体の人気だけでなく、神椿全体の表現がどう広がっていったかを見る上でも重要な観測対象と言える。2025年放送予定のTVアニメ『神椿市建設中。』では、自身をベースにしたキャラクターのCVとして声優にも初挑戦する。
参考資料
- KAMITSUBAKI STUDIO 公式アーティストページ:https://kamitsubaki.jp/artist/kaf/
- KAMITSUBAKI STUDIO 公式 V.W.P ページ:https://kamitsubaki.jp/artist/v-w-p/
- Wikipedia: Kaf (singer):https://en.wikipedia.org/wiki/Kaf_%28singer%29
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