やわらかな陽射しが入り込むようになる
言い表せないやるせなさを
そっと包み込んでくれた
幸せと散歩する予定だったはずが
海の向こうから 憎悪が 殺意が
それと少しの優しさが
浜辺に打ち上げられた
大きな怪獣が海から現れて
ほくらの街は装されていった
ちっぽけないのちなのだと
みんなが気がついた
何か言えたらよかったな
何も言えなかったから
なんて言うなら 言えばよかった
それだけのことが どうにも難しかった
すっかり街も静かになって
あれだけうるさかったテレビも
SNSも 動かなくなった
耳鳴りも もうしなくなった
光の雨が降り注いだ
造されたビルや車の跡
映画やゲームで見た古代文明になる
そんなことを考えていないと
やっていけそうにもなかった
指先が伴んだ
例年よりずっと早く雪が積もった
まるで 流れすぎた血を隠すみたいに
つまらない御伽話を考えることに
とっくに飽きてる自分に気がついて
なぜだか涙が出た
泥水から人間を作り出す実験に成功した
宇宙人が地球に攻めてきた
昔の恋人から連絡があった
第三千六百五十八世界大戦が勃発した
アンドロイドたちが人権を訴え 反逆を開始した
お母さんの料理が恋しくなった
もうだれもことばを使わなくなった
その先で君に会いたかった
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